日高地方全域で行われた地域活性化イベント、御坊日高博覧会(おんぱく)は18日、すべてのプログラムが終了。43日間におよぶロングランイベントが幕を閉じた。5年目となったことしも新規企画がたくさんあり、参加者は地域の魅力を再発見したほか、プログラムを提供するパートナーの輪もさらに広まるなど、地元を愛する人のつながりが深まった43日間となった。

 七夕の7月7日に開幕。初めて行われた前夜祭は和歌山南陵高校でゲーム大会などがあり、熱気そのままに翌日の本番に突入した。オープニングイベントは美浜町吉原の松てるわ広場で開かれ、書道パフォーマンスで華やかに幕開け。屋台村は多くの人でにぎわい、松林で行われた子ども剣道クラブのユニークな野試合は大いに盛り上がった。

 45のプログラムは、天候の影響で内容を一部変更したケースもあったが、ほかはほぼ予定通り開催。4期生となった高校生おんぱく部主催のハーバリウム作り体験も好評で、小学生ら多くの子どもたちが楽しそうにチャレンジしていた。期間中に限定料理を楽しめる御博レストランは13店舗が提供し、人気を集めた。エンディングイベントは行わず、最終日はコーヒーの楽しみ方講座などが行われた。

 参加人数など詳細な分析データは、9月1日に開かれる報告会で発表される。谷口光実行委員長は「集計はまだですが、予約段階では満員御礼のプログラムもたくさんあり、今回も好評だったといえると思います。新しいプログラムが多く、新しいパートナーも加わっていただき、地域活性化の輪が一段と広まったのが大きな成果の一つ。おんぱくの一環ではないですが、誰でも気軽に参加できるまちトークや伊勢屋ガレージは継続して、人の集まる場を提供していくので、多くの人に来てほしい」と話した。

写真=好評だった高校生おんぱく部のハーバリウム作り体験