地域の活性化に取り組む住民団体「スマイルライフ」(芦硲幸至会長)は3日に同町熊瀬川の鶴の湯温泉で温泉まつりを催し、模擬店や舞台発表などが行われた。「地域の振興は鶴の湯が開設されたおかげ」と感謝を込めた恒例のイベント。町内外から大勢の人が訪れ、温泉に浸かったり催しを楽しんだりして早春のひとときを過ごしていた。

 「鶴の湯温泉は1994年に保養施設として開設後、地域内を通る道路の改良が進んだ。都市と農村の交流にもつながった」として、感謝の気持ちを込めて1999年から始まった。当初は地元区主催で開催していたが、10年間で終了。2012年からスマイルライフが復活させた。

 駐車場では地域の女性らの協力で、模擬店で地元の食材を販売。大根などの野菜、焼き鳥、さば寿司、カレーライス、桜もちなどが並んだ。開店前から大勢の人が訪れ、店員らと会話を楽しみながら買い求める姿がみられた。午後の舞台発表では、よさこい踊りプラリズム梅舞ジュニアがトップで登場。きらびやかな衣装で「やっぱ紀州」などの曲に合わせ軽快に踊った。舞踊「さざみの会」、津軽三味線「勝謡津軽三味線愛好会」も練習の成果を披露し、会場からは大きな拍手が送られていた。最後は餅投げで締めくくった。芦硲会長は「地域の皆さんにも協力していただいた。これからも継続できるように取り組み、イベントを通じて温泉の活性化にもつなげていきたい」と話していた。

 鶴の湯温泉はナトリウム・炭酸水素塩泉で、効能は神経痛、五十肩、運動麻痺、うちみ、慢性消火器病、疲労回復など。

写真=模擬店で飲食品を販売