御坊市が名屋地区の名屋公園に建設を進めていた津波避難タワーの竣工式が19日、現地で行われた。

 柏木征夫市長は「地元の皆さんの安心につながるタワーができました。自分自身を守ることを第一に、どのように避難するのかなど、日ごろから頭に入れておいてください」とあいさつし、山田勝人市議会議長も祝辞。柏木市長、山田議長、名屋東町内会の西重久会長、名屋西町内会の原和久会長、防災女性の会の龍田壽子会長の5人でテープカットを行った。

 式典後は餅まきを行い、多くの住民で盛り上がった。タワーの一般解放もあり、住民らは階段やスロープを上り、高さを確認。タワーから数十㍍のところに住んでいる青松玉子さん(67)は、「万一の際に備え、近くにこういったタワーができたことは大変安心につながりますので、うれしいです」と話していた。

 タワーの高さは屋根を含め15・3㍍。避難スペースの高さは予想される最大浸水高より約3㍍高い10㍍にあり、370人まで収容可能。設計・施工は㈱駒場工務店・一級建築士事務所SUZUKi設計室特定建設工事共同企業体。

写真=タワーの前でテープカット