日高高校附属中学校では、日高地方の地域活性化へ地元でとれた野菜や加工品を大阪でPRする取り組みを計画。12月中の実施を目指し現在準備を進めているが、PRするために必要な交通費や法被などの資金は、クラウドファンディング(クラファン)を活用して調達する。
 クラウドファンディングとは、インターネットで不特定多数の人から資金を集める方法。資金提供者には返礼品などが贈られるためふるさと納税に似ている。インターネット上といっても、自分でページを立ち上げてもなかなか見てくれる人がいないだろう。そのため資金を募りたい人が集まったサイトがある。日高附属中ではその中の一つ「キャンプファイヤー」というサイトを使っている。
 キャンプファイヤーは業界では有名で、集まった金額の8%を手数料として掲載することができ、資金提供に興味のある全国の人が見ている。クレジットカードでの支払いなどのシステムも備わっており、アカウントの登録さえすれば、資金提供も募集も簡単にできるようになっている。
 サイトを見てみるとさまざまなプロジェクトが紹介されている。「店を出すための資金がほしい」「展示会を開きたい」「キリマンジャロに登りたい」「自分の歌をCD化したい」など。企業やミュージシャンとしての成功を目指すものから、ネタのようなものまでさまざまなプロジェクトが投稿されており、目標額も数千円から数百万円とさまざま。もちろんすべてのプロジェクトが順調に資金集めできているというわけではないが、今後日高地方からも多くのプロジェクトが立ち上がり、地域活性化につながることに期待したい。 (城)