インターネットショッピングをよく利用する。10年以上前からあるが、近年はさらに利便性が向上している。注文すれば翌日、早い時はその日のうちに届く。商品の金額もかなり安い。300円程度の商品も、実店舗より50円程度安いということがある。そういった場合は、やはり安い方で購入することが多い。もちろん商品によってはアフターサービスなどで、多少高くても実店舗で購入する方がいいこともあるが。ただ50円程度安いだけでも購入してしまうのは、安くて早く届くだけでなく、送料が無料の場合が多いからだ。
 ネットショップと言えば、数年前まで商品は安くても送料を含めると高くなるケースが多かった。最近ではプレミアム会員制度などを利用すれば数百円の物も無料で届く。問題は頼み過ぎることと、丁寧過ぎる梱包で部屋中が段ボールだらけになることだ。
 そんなありがたい送料無料だが、運送会社の従業員にとっては大変だ。運送会社で働いている友人の話では、ネットショッピングによる荷物の増加で、数年前よりかなり仕事量が増えているとのこと。特に繁忙期のお中元、お歳暮時期と重なると、手が回らなくなるくらいだという。ちなみにほかに大変なことを訪ねると、「ウオーターサーバー用の重い水を、エレベーターのないマンションに運ぶこと」とのことだった。
 宅配便大手のヤマト運輸は9月末をめどに送料値上げの検討を始めた。消費税の増税時を除けば27年ぶりの値上げとのこと。料金が上がるのはつらいが、現在の利便性を維持するためにはある意味仕方のないことなのだろう。いつも息を切らせながら届けてくれる配達員の姿を見てつくづく思う。(城)