美浜町和田の浄土宗済広寺(増田秀穂住職)で13日、新本堂建設の地鎮式が行われ、設計・施工・解体の関係者、新築委員会の委員、檀家ら約40人が参加した。
 旧本堂は、いまから174年前の天保14年(1843)に上棟したとの記録が残っている。老朽化が進んでいたことから、檀家の間で6、7年前に建て替えの話が持ち上がり、新築委員会を組織して計画を進めてきた。
 新築委員会の狩谷実男委員長は「ことし2月に旧本堂の解体が始まり、塩﨑工務店の社長さん自らの監督・監理で無事に工事が終わった。少しずつ小さくなっていく本堂にさみしい思いもあったが、いまは皆さまのご協力により、新しい本堂が出来るんだという期待が大きくなってきた」と喜びを表し、無事完成へ理解と協力を呼びかけた。
 地鎮式は仏式で行われ、参加者の焼香、刈り初め、鍬入れ等に続き、本尊の下に埋められる予定の壺の中に経典、阿弥陀如来の木像、石の球などが納められた。
 旧本堂の解体は和田の㈲塩﨑工務店(塩﨑祐司代表)、新本堂の設計は和田の㈲北田設計(北田忠史代表)、施工は日高川町高津尾の㈱駒場工務店(駒場一仁代表)。来年7月末の完成、盆の落慶法要を予定している。