7日は暦の上で冬が始まる立冬。暦通り冷え込みが強くなり、同時に空気が乾燥して火災が発生しやすい季節に入った。「消しましょう その火その時 その場所で」。9日から秋の火災予防運動が展開されている。日高地方でも御坊市と日高広域の両消防が15日までの期間中に啓発や査察を実施。火災の予防へ向けて呼びかけや指導を行っている。
 このほど消防庁が公表した平成27年の火災状況によると、昨年の総出火件数は3万9111件で前年と比べて4630件減少。主な種別でみると、建物1444件、車両279件、林野388件、船舶11件、航空機6件となっている。原因別では放火の4033件が1位となり、たばこの3638件が2位。以下は3位がこんろ3497件、4位が放火の疑い2469件、5位がたき火2305件の順となっている。犠牲者は1563人で前年比115人の減少。傷者も6309人で同251人減っている。住宅火災による死者(放火自殺者らを除く)は914人。逃げ遅れで477人、着衣着火で40人、出火後再進入で17人が犠牲になっている。
 住宅防火で命を守る7つのポイントとして、3つの習慣と4つの対策がある。▽寝たばこは絶対にしない▽ストーブは燃えやすいものから離れた位置で使う▽ガスこんろのそばを離れるときは必ず火を消す――の習慣、▽逃げ遅れを防ぐために住宅用火災警報器を設置する▽寝具・衣類・カーテンの防炎品を使う▽火災を小さいうちに消すため住宅用消火器を置く▽お年寄りらを守るために隣近所の協力体制をつくる――の対策。この機にあらためて住宅火災と逃げ遅れを防ぐよう意識を高めよう。(笑)