廃校となった清川中学校の旧体育館に設置されているボルダリング施設で6日、第2回梅の里カップ(同実行委員会主催)が開かれた。県内外から約100人の選手が参加して、絶壁を登る難コースに挑んだ。地元住民も昼食にカレーライスを振る舞っておもてなし。小谷芳正町長はあいさつで「みなべ町をスポーツクライミングのまちと位置づけ、地域振興に取り組みたい」と意欲をみせた。
 昨年開かれた紀の国わかやま山岳競技が終了後、南部小学校に設置されたボルダリングウォール施設を町が買い取り、旧清川中体育館に移設。県内でも本格的にボルダリングができる施設は珍しく、町は施設を活用した地域づくりにも取り組んでいる。スポーツクライミング人口は若者を中心に増加しており、2020年の東京オリンピックでも正式種目になった。
 今回は昨年の国体リハーサル大会に続き2回目で、県山岳連盟が主管。開会式で小谷町長は「この中から4年後の東京オリンピックに出場できる選手が出ることを期待する」とあいさつした。
 
 ルールは高さ5㍍の人工壁に、ホールドと呼ばれる凹凸に手や足をかけて登る競技。各コースをクリアすると得点が獲得でき、クリアした合計得点によって順位が決まる。小学生以下のジュニアと一般のオープンの2部門で競った。午前中に予選、午後から決勝が行われ、約300人の見物人から「ガンバ」と選手を声援する光景がみられた。昼食には地元の女性らがカレーライスを振る舞い、選手と交流も深めていた。