昨年末から何かと芸能ニュースが世間をにぎわしている。人気歌手や芸能人同士の結婚、人気グループの解散騒動、芸能人の不倫やスポーツ選手の覚醒剤使用など。テレビの情報番組をつければ大抵どれかが流れている感じで、まったく興味がないわけでもないが、さすがにもううんざりしてきている人も多いのでは。ただそんな中でも、気になったのがコミュニケーションアプリLINE(ライン)の流出。週刊誌に会話のやり取りを表示したスマートフォンの画面の絵が掲載された。表に出ることのないはずのやり取りが掲載されたことは、多くの人にとっても印象的だっただろう。
 どういう経緯で誰が流出させたかなどはわからないが、ラインと言えばスマートフォンのみならずガラケー(フューチャーフォン)でも使える定番ツール。市場調査などを行う MMD研究所が昨年12月に公表したスマートフォン利用者の調査実態では、利用しているコミュニケーションアプリについて、すべての世代でラインが約9割を占めている。仕事でも使っている人も多く、筆者も社内だけでなく、取材連絡などもラインでもらうことも。また画像送信機能で写真を送ったり受け取ったりすることも、そう珍しくない。公私ともに使用するからこそ、流出には注意したいところだ。
 スマートフォンはメールをはじめスケジュールや銀行の口座管理もできるなど、どんどん便利になっていいく一方、情報が流出した時のリスクも高くなってきている。他者に操作されないようにロックをかけたり、紛失した際にも遠隔操作で中身を消去するようにできるなど、万が一に備えて何らかの対策を行っておくことが必要だ。 (城)