みなべ町東本庄のふれ愛センターで24日、第1回みなべ女性大会が開かれた。昨年度までの婦人会組織を「みなべ女性会」と改称、年も変わって新たな一歩を踏み出す決起集会として、畑﨑祐基子会長が▽ボランティア▽自己啓発▽親睦――の三つを柱として声高らかに決意を表明。式典後には白浜町堅田、聖福寺の関守研悟住職(43)がギターを手に弾き語りの音楽法話を行った。
 みなべ女性会は元は町婦人会組織で、昨年4月に名称を改め、年末までには国体開催に合わせた花植えや競技会場での接待、子どもたちとのふれあいなどボランティア活動を行った。今回の第1回大会には、小谷芳正町長と豊田泰猛教育長を来賓に迎え、町内の一般の女性を中心に約70人が参加した。
 女性会は「地域の活性化、美しいまちづくりのため、ともに声をかけ合い、絆を深め、女性が元気よく学びの輪を広げていく」という趣旨の下、ボランティア、自己啓発、親睦の三つを柱に活動を推進。畑﨑会長は親睦について「人との出会いは自分自身の財産となり、東日本大震災や阪神・淡路大震災では隣近所のつながりが多くの命を救った。みなべ町でも女性同士の絆があれば必ず地域がまとまり、どんなことが起こっても力になるはず」と述べ、新しい女性会の船出に際し、「なにごとも、産むより育てる方が難しいといわれるが、人の数が多ければ力になる。本部役員だけでなく、会員みんなでつくりあげていきたい」と決意を示し、一般来場者にも参加を呼びかけた。
 式典後には、ギターを手に弾き語りの音楽法話で知られる関守住職が講演した。関守住職は「テレビ、インターネット、スマホなど便利で快適な情報化社会のなかで、私たちはともすれば、外の世界を眺めるのに忙しく、自分自身の内側を見つめる時間が少なくなってしまいがち。ときには少し立ち止まることで、豊かでやさしい心になれる」と述べ、その1つの羅針盤として歌を披露。大正時代から日本人に愛されてきた『早春賦』『春の小川』などの童謡をやさしい声でうたいながら、自身の修業時代の苦労や体験談をまじえ、豊かな心で生きるためのヒントを説いた。