
印南町美里のまちづくり団体、里山はぐくみ隊は18日、地域の畑で育てた小麦の収穫を行い、地元を中心に約15人が作業に参加した。
はぐくみ隊は、子どもたちに安全な給食パンを食べてもらおうと発足した。県の農業農村活性化支援モデル事業の補助を受け、おととし4月から休耕地を使った地元産小麦の栽培に取り組み、今年で2年目。
小麦は昨年11月に種をまき、順調に成長。収穫には地元住民のほか御坊市からも3人が参加し、稲作用のバインダーや手作業などで丁寧に刈り取っていった。小麦は脱穀して乾燥した後、県の給食センターに買い取ってもらい、県内の学校給食でパンやラーメンの麺になって提供される。量は昨年から少し増え、約400㌔を収穫できそうだという。
代表の深津孝子さんは、「地域では農家の高齢化で稲作をやめる人が増えているので、小麦栽培などで有効に活用したい。その結果、県の小麦の生産も増え、安全なパンの提供につながればと思います」と話していた。