県高校柔道新人大会(第38回全国高校柔道選手権大会、第57回近畿高校体重別選手権大会、第57回近畿高校柔道新人大会の各県予選兼ねる)が13日から15日までの3日間、県立橋本体育館であり、日高地方勢は団体戦で3年連続16回目の優勝を飾った箕島男子に北田雄海(2年、美浜町)、寺井琉斗(1年、由良町)の両選手、4年ぶり3回目のVの同女子に波戸光選手(2年、御坊市)がメンバー入り。見事来春の全国切符を手にした。紀央館女子は団体戦で4連覇を逃し準優勝となったものの、個人戦で出場全11選手が入賞するなどの大活躍を見せた。
 男女団体戦、個人戦各7階級で熱戦を展開。団体戦は優勝校が第38回全国高校柔道選手権大会(来年3月19・20日、東京都)、上位6校が第57回近畿高校柔道新人大会(来年1月31日、和歌山県)へ。個人戦はベスト4が第57回近畿高校体重別選手権大会(来年1月23日、兵庫県)に、それぞれ県代表として出場する。個人戦の全国大会予選については来月13日に行われる。
 男子団体戦は12校が5選手による勝ち抜き戦で争い、箕島は予選リーグで那賀を3人残し、田辺を4人残しで破り、決勝トーナメントでは1回戦で熊野を2人残し、準決勝で和歌山工を2人残し、決勝で和歌山北を1人残しで下した。
 北田選手は中堅や大将に起用され、熊野戦で1人抜き、和歌山工戦で2人抜き。大将を務めた決勝では大将同士の試合を抑え込みで一本勝ちし、「熊野戦で1敗したのは反省点だが、優勝できてよかった。全国では1つでも多く勝てるように頑張りたい」と笑顔で話した。寺井選手は3試合にすべて次鋒で出場。那賀戦で1人抜きすると、田辺戦は抑え込みなどで2試合を一本勝ちするなど3人抜きで勝負に決着をつけ、熊野戦では1試合引き分けだった。1年生で初の新人大会。「緊張して思い通りに試合ができなかった部分があるけど、優勝できたのでうれしい」と喜びを口にし、「冬場はきっちりと一本勝ちできるように技を磨き、全国でもレギュラーに入れるように頑張っていきたい」と力強く語った。
 女子団体戦は6校が熱戦を展開。箕島は伊都、県和歌山商を3―0で退けて予選リーグを通過し、決勝トーナメントは準決勝で熊野に3―0、決勝で紀央館に2―0で勝利した。波戸選手は先鋒でチームをけん引し、決勝を引き分けただけで抑え込み一本2試合を含む3勝をマーク。「優勝はうれしいですけど、試合内容はまだまだ。とくに決勝で自分だけ引き分けたのが悔しい」と振り返り、「得意の背負い投げで相手を崩すことはできたが、ポイントを奪えなかった。もっとスピードをつけて背負いで一本取れるように練習し、全国では中堅、大将を助けられるようになりたい」と一層の飛躍を誓った。
 女子団体戦準優勝の紀央館は先鋒・小松華(2年)、中堅・上東未来(同)、大将・西川美成(1年)、控え・中村天音(同)、同・小松涼(同)の5選手がメンバー。予選リーグでは熊野に1―1の内容勝ち、田辺に3―0。決勝トーナメントは準決勝で県和歌山商に3―0で快勝したが、決勝で箕島に敗れた。
 女子個人戦の紀央館勢は48㌔級で小松涼選手、57㌔級で上東選手がそろって優勝したのをはじめ、48㌔級で小久保夢選手(2年)2位、安土友奈選手(同)3位、52㌔級で小松華選手2位、北田弥有選手(1年)と堀内莉湖選手(同)3位、57㌔級で中村選手2位、63㌔級で上野麻穂選手(同)2位、玉井佑風選手(同)3位、70㌔級で西川選手2位の成績を残した。
 その他の地元勢では、男子81㌔級で角昌希選手(熊野2年、松洋中出身)2位、同100㌔超級で北田選手3位。女子52㌔級で波戸選手優勝、同78㌔超級で三原珠梨香選手(日高中津2年)2位と活躍した。