元NHKエグゼクティブアナウンサーで現在はフリーアナウンサーの松平定知さんが17日、自身がコーナーを持つ情報誌の取材のため御坊入り。午前中には柏木征夫市長も訪ね、「こんなに歴史が豊富な地域はない」と太鼓判を押した。
 大正大学(東京)の出版会が9月に創刊した地域創生のための総合情報誌「地域人」で、松平さんは「松平定知の歴史散歩」のコーナーを担当。足を運んだ地域の魅力を紹介する紀行文で、初回は土佐・室戸を取り上げた。今回は、同大学専務理事で地域人の編集・発行者でもある柏木正博さんが御坊市藤田町吉田出身であることが縁で御坊を取り上げることになった。松平さんは3年前の11月に御坊市民文化会館で開かれた「御坊歴史再発見シンポジウム 有間と宮子~御坊・日高に眠る古代史開眼~」でコーディネーターを務めたこともあり、御坊には縁がある。悲劇の皇子有間皇子の埋葬説がある岩内1号墳、道成寺などを回り、シンポジウムの内容を交えて6㌻分で紹介する予定。11月発売の12月号で掲載される。
 シンポジウム以来3年ぶりの再会となった柏木市長は「ようこそ御坊へ」と握手して歓迎。柏木市長を訪ねる前に日高別院に立ち寄ったという松平さんは「大きなイチョウの木があって素晴らしかった」と笑顔で「シンポジウムでは中大兄皇子や藤原不比等などとのかかわりなども出てきて非常に興味深かった。これほどさまざまな歴史があるところはない。観光の素材や魅力がいっぱいある」など話し、柏木市長と和やかに歴史の話で歓談した。