県高校総合体育大会ホッケー競技の部は29日から31日までの3日間、日高町のマツゲンスポーツグラウンドで行われた。男女両部門とも3チームのリーグ戦。地元の紀央館勢は女子が2勝0敗で2年ぶり5回目の優勝を飾り、インターハイ近畿地区予選(20・21日、京都府)の出場切符を手にした。男子は、1勝同士で迎えた箕島との事実上の決勝が大熱戦の末に引き分けとなり、得失点差で準優勝。インターハイ出場権はあと一歩のところで逃した。
 女子の部は優勝チームがインターハイ近畿地区予選へ。上位チームが第37回近畿高校選手権大会(7月18~20日、滋賀県)に出場でき、紀央館は両大会とも出場権を獲得した。初戦は和歌山商を1―0で破り、2戦目は田辺に3―1で快勝。昨秋の新人大会県優勝校の貫禄を示した。
 初戦では前半12分、井が決勝のゴールを決め、逃げ切った。2戦目は前半12分に白井が押し込み先制。後半12分には平野のゴール、31分には玉置ひよりのゴールで突き放した。2試合とも橋本、阪本を中心とするDF陣が粘り強く自陣を守り、危なげない戦いぶりで2季連続の県制覇を達成した。
 喜多英登監督は「初戦は硬さがあったが、2試合目は本来のパスをつなぐ、うちらしいプレーができた」と振り返り、出場4チーム中3チームにインターハイ切符が与えられる近畿地区予選へ向けては「今回も厳しい戦いになると思うが、何とか1勝して全国出場を決めたい」と力強く抱負を語った。
 男子の部は優勝チームがインターハイへ進出。上位チームが近畿高校選手権大会出場となり、紀央館は近畿高校選手権の出場権を獲得した。初戦は田辺を3―1で下し、事実上の決勝となった2試合目の箕島戦は3―3で引き分け。得失点差で箕島に及ばず、惜しくも準優勝となった。
 田辺戦は江本(2得点)、栗本のゴールで快勝した。箕島戦では塩見が前半に先制点。後半は11分、再び塩見が勝ち越しゴールを叩き込み、同点の33分には西川のゴールで三たびの勝ち越しと終始主導権を握ったが、試合終了ちょうどの35分に追いつかれ、全国切符に届かなかった。
 閉会式では個人賞の表彰も行われ、紀央館女子の白井美月選手(3年)が優秀選手賞、同男子の平松凌選手(同)が敢闘選手賞をそれぞれ受賞した。紀央館男女のメンバーは次の皆さん。
 女子=畑中宏之(責任者)、喜多英登(監督)、前田和紀、堀さおり(以上コーチ)、林茜里、橋本亜蘭、木下弥玲、酒田夏未、白井美月、杉本菜摘、井美宇、玉置ひより、平野茜、林茉奈、山本佳奈、山口舞、阪本宝、神田凪、玉置こころ、德永桃乃、吉田香澄、北垣未来、栗山邑香、川口真佑、玉置玲奈、林夏鈴、木下千夏、三宅美羽▽男子=畑中宏之(責任者)、前田和紀(監督)、喜多英登(コーチ)、中本雄一朗、谷輪直哉、楠原無量、深海涼太、平松凌、山後友弥、林辰哉、大西航平、栗本拓哉、山本圭則、西川翔、狩谷淳平、塩見倖司、武内烈暉、江本光希、滝本篤、薗田瞭、中優一郎、寺坂拓真、中村翔汰、野地達成、井谷颯汰、柏木楓、磯嵜奨、薗田凌、玉置海陽、宮本拓実、山岡侑哉、鈴木翔、谷口智也、坂口雄希