御坊市塩屋町南塩屋の須佐神社で10日、日高路に春の訪れを告げる「おとう祭」=県無形文化財=が行われ、厄よけと豊作を祈願した。
 氏子の5地区からそれぞれ15歳以下の男子(おとう)が参加するが、近年は少子化で対象となる子どもがなく、区長が代役を務める地区も。ことしは子どもが南塩屋の松山幸世君、南谷の中尻橙真君、明神川の佐藤歩武君の3人。森岡は山田裕司区長、切山は新田秀彦区長が参加した。奉幣の儀では、小竹伸和宮司の祝詞奏上に続き、おとうが1人ずつ2㍍近くもある大幣を振り=写真=世話人が洗米(ハナガラ)を振りまいた。このあと、もちまきもあり、地元住民でにぎわった。