女性を対象にした野菜教室とトラクター・ミニ耕運機教室が2日、御坊市の県農業大学校就農支援センターで開かれ、20~60代の48人が農機具の操作を体験した。
 JA紀州(久保秀夫組合長)が主催、農機具メーカーのヤンマーが協力した。同JA理事の垣淵浩子さんが「農機具を使いたいが、操作がよく分からない女性がたくさんいる」と同教室の開催を提案し、今回初めて実現した。
 野菜作りのための水の管理や肥料のやり方などポイントを分かりやすく教えてもらったあと、近くのほ場に移動。手で押して畑を耕すミニ耕運機など8台と、さらに機動性の高いトラクター1台が用意され、参加者は興味津々。エンジンのかけ方、後退のギアの入れ方、旋回方法など一からの指導に熱心に耳を傾け、一人一人が実践。ミニ耕運機は女性でも十分扱えることを体験していた。
 みなべ町岩代で南高梅を作りながら、趣味として無農薬野菜を栽培しているという江向清美さん(56)は、「家にもミニ耕運機はありますが、ちょっと怖いので家族に頼んだり、クワで作業していました。初めて操作して、少し緊張しましたが、これから少しずつやってみようという気になりました。こんな機会をつくってくれてうれしい」と笑顔で話していた。