日高地方有力企業の「ミャンマーに学校を作ろう会」がことし6月、寄付で現地に学校を建設したのを機会に今後も交流を続けていこうと、「和歌山・ミャンマー友好協会」(会長・林惠一紀南電設㈱代表取締役)が設立された。作ろう会の発起人や県関係者、県内の大学校長、学生ら産官学で組織しており、現地の情報や人の交流の場を提供しようと県内初の取り組み。8日午後1時からは、和歌山市内の和歌山YMCA会館で設立記念イベントを行う。
 作ろう会は慈善事業として寄付金でミャンマーラムダン村に学校を建設。発起人が「これをきっかけに何らかの形で交流していきたい」と思っていたところ、学校寄贈式典にも出席した下宏副知事から「民間レベルでの交流をスタートさせてはどうか」との提案があり、心強い後押しを受けた格好で、先月1日に同協会を設立した。主な事業は▽ミャンマー国民との交流▽親善訪問団の派遣▽会員相互の親睦▽和歌山県とミャンマーとの友好を促進する事業――。ミャンマーは貧困国と呼ばれ、開発が遅れている地域も多くあり、例えばそこでのビジネス発掘や文化交流、県内学校の教育技術やボランティアの提供などにつなげていく。同協会は「今後、20年後にはミャンマー含む東南アジア地域が人口の増加に伴い、アジアの製造業の中心地になることが予想されており、どのように各国と関わるかが課題」と話している。学生会員についてはグローバルな視野に立てる人材に育ってもらおうと、会費を無料としている。
 8日の設立記念イベントでは、現在のヤンゴン市街地や地方のビデオ上映、同協会設立の経緯説明、県立医科大学生のボランティア活動体験報告などを予定している。
 同協会はメンバーにミャンマーの医師や政府要人らも顧問として参画。ほか林会長以外の役員は次の皆さん。
 名誉会長=二階俊博代議士▽顧問=下宏副知事、岡村吉隆県立医科大学長、山本健慈和歌山大学長、堀江振一郎和高専校長▽副会長=上西一永大洋化学㈱代表取締役、小松一也㈱小松保険事務所代表取締役▽幹事=中村泰介㈱中村正佛堂代表取締役、井之上芳雄和歌山YMCA国際福祉専門学校長、吉田擴御坊商工会議所会頭▽監事=橋本久㈱一伸代表取締役、尾崎幸宏尾崎税理士事務所長▽事務局=御坊市湯川町小松原613-2、紀南電設㈱℡0738-22-8211、担当的場信夫℡090-1966-0966(国内用)、080-4014-8211(海外出張用)