内閣総理大臣杯第31回全日本世代交流ゲートボール大会で、和歌山県代表として出場した美浜町の美浜煙樹が3位と大健闘。悲願のベスト8突破を果たし、見事、県勢初のメダルを獲得した。8日には代表の松本隆吉さん(67)らメンバーが役場に森下誠史町長を訪ね、「猛暑のなかの試合はコンディションづくりもたいへんでしたが、目標に向かって心を一つに戦うことができました」と笑顔をみせた。
 世代交流ゲートは15歳以下1人、65歳以上1人を含む3世代(5人)でエントリーするのが条件。大会は埼玉県熊谷市で開かれ、ことしは予選を勝ち抜いた40チームが出場。美浜煙樹は松本さんのほか松洋中1年の鈴木義幸君(12)、JA紀州職員の中村文哉さん(25)、井口智文さん(58)、山本正孝さん(64)の4人で臨んだ。
 群馬、福井、香川との予選リーグは3戦全勝で突破。上位10チームによる決勝トーナメントはシードとなり、初戦で島根の坂下を18―5で下し、和歌山県勢初のベスト4進出を決めたが、準決勝は徳島の小松島Bに12―17で悔しい逆転負けを喫した。優勝は鹿児島の佐多キング、準優勝は小松島Bで、準決勝敗退の美浜煙樹と宮城(宮城県)が3位となった。
 主将の中村さんは「初戦の坂下戦は前半は競り合っていましたが、後半に井口さんのプレーで流れを引き寄せて勝つことができました。準決勝の小松島Bは逆に序盤はうちのペースでしたが、後半に1つのミスからペースを乱し、逆転されてしまいました」と大会を振り返り、ベテランの松本さんと山本さんは「決勝はどこが優勝してもおかしくない強豪ぞろいで互いに手の内を知ったチームばかり。あらためて1つのプレーが流れを変えるゲートの怖さ、面白さを感じました」と話していた。
 森下町長は「暑いなか本当にお疲れさまでした。ベスト8の壁を破り、県勢初のメダル獲得ということで、美浜の名前を全国に知らしめていただけたことをとてもうれしく思います」と活躍をたたえた。