来年開かれる「紀の国わかやま国体」を盛り上げようと、南部高校の美術部員が全国47都道府県ののぼりを製作している。各地の特産品や方言などを描いた温もりあふれるイラストをデザイン。夏休み中に仕上がる見込み。同校は山岳競技の会場にもなっており、来年6月に開かれるリハーサル大会でお披露目して選手を歓迎する。
 みなべ町の国体実行委が同校に依頼し、美術部の12人が7月中旬ごろから製作に取りかかっている。のぼりは縦180㌢、横60㌢。各地の特徴や名物、方言などを取り入れたデザインを自分たちで考案し、各都道府県別に製作している。例えば、和歌山県ではミカン、ウメ、モモの農産物のイラストを描き、青森県ののぼりは「頑張れ」という意味の「けっぱれ」という言葉を取り入れた。平佳子部長は「のぼりに使うのは普段使ったことのない絵の具なので難しいところもあるが、自分たちでデザインして仕上げていくのはとても楽しい。競技会場に訪れた皆さんに楽しんでもらいたい」、美術顧問の大木譲司教諭も「生徒にはいい勉強になっている。のぼりの製作を通じて、各地の選手らを歓迎するおもてなしを行っていきたい」、実行委では「国体をみんなで盛り上げたい」と話している。のぼりは、リハーサル大会と本大会で国体の山岳競技(リード競技)会場になっている同校付近に立てる。