先日、御坊中学校で行われた自転車についての交通安全教室を取材した。一般的な指導だったが、印象的だったのは踏切前での一時停止。車などと同じように踏切の前で一時停止し、自転車から降り、安全を確かめたうえでついて通行するとのことで、こういったルールがあることは知らなかった。道路交通法でも、踏切前で停止し安全を確認したうえで進行するなどと定められており、違反した場合は「3カ月以下の懲役又は5万円以下の罰金」という。
 ここ何年も自転車に乗っていなかったのであまり知らなかったが、何かと法改正がされてきており、昨年12月の改正道路交通法では道路の路側帯を走る場合、車道と同じ左側通行と定められた。こちらも違反すれば「3カ月以下の懲役か5万円以下の罰金」があるなど、交通ルールの徹底へ厳しい罰則が設けられている。
 梅雨入り後、しばらくは晴れ間が続いていたが、ここ数日は雨が続き、梅雨らしくなってきた。この時期、気になるのが自転車の傘差し運転。傘差し運転の禁止も踏切前の一時停止や左側通行などと同様に決められている。雨の日に車で走行していると、レインコートを着た学生らの姿を多く見る一方で、傘差しで運転している人も少なくない。正直、顔や髪形を雨から防ぐためにはレインコートやそのフードだけでは難しく、またこの時期暑いというのもあるだろう。ただ傘を差せば視野が狭くなり歩行者や車の発見が遅れるほか、片手運転になるためバランスを崩しやすく危険。天気予報によると当地方ではしばらく雨が続く。自転車を利用している人は、いつもより早く行動して徒歩にするなど、なんらかの対策が必要だ。    
(城)