県の過疎集落支援総合対策事業、日高川町寒川生活圏の集落活性化対策の一環として、平成23年度からスタートした住民交流拠点「そうがわ茶屋」が3周年を迎えた。県の支援事業は25年度で終了したが、月1回の営業日には毎回、50人前後の客があり、ボランティアのメンバーらは「常連さんもおられるので閉めるわけにはいかない」と、引き続き店を継続する。
 寒川生活圏は県の過疎集落支援総合対策の第1弾の指定を受け、そうがわ茶屋は地域内の古い旅館「さかえや旅館」を改装し、平成23年6月11日にオープンした。地元の主婦らでつくる寒川ホタルの会のメンバーが店のスタッフとなり、毎月第2木曜の午前11時から午後2時まで営業。特産のシイタケ入りのうどんやシシ肉丼、そうめんなどが人気となっている。
 3周年を迎えた12日には市木久雄町長も訪れ、そうめんを食べて「これからの時期はやっぱりこれ。おいしいです」と笑顔。寒川区長の堺好孝さん(74)は「4年前の8月に区民18人が集まって第1回の寄り合い会を開き、そうがわ茶屋だけでなく鳥獣害対策のモンキードッグの育成や産業対策のシイタケのホダ場整備などいろんなことに取り組んできました。県の事業は終了しましたが、今後も寄り合い会は継続し、いろんなアイデアを出し合ってまちを元気にしていきたいと思います」と話し、市木町長も町としてできる限りの支援を約束。店を切り盛りするホタルの会の幡川芳恵会長(63)は「きょうもまた初めてのお客さんが来てくれました。これからもみんなで力を合わせて頑張っていきたいです」と話している。