来月11日に県営紀三井寺球場で開幕する第96回全国高校野球選手権和歌山大会を前に、日高兄弟校による恒例の定期対抗戦が14日、御坊市島の日高本校グラウンドで行われた。ことしは学校創立100周年の記念事業の一環として熱戦が展開され、9回2死から逆転した日高が二転三転のシーソーゲームを5―4で制した。
 プレーボール前に開会式があり、上田優人校長は「去年は惜しくも(紀三井寺で両校の)対戦がならなかったが、ことしはぜひ上位で対戦してくれることを期待し、きょうの試合が有意義な試合になるよう願っております」と激励。日高の林健太主将(3年)が節目の年に際して先輩たちに感謝を述べたうえで「記憶に残る試合になるよう全力でプレーすることを誓います」と力強く選手宣誓した。
 試合は日高が1点を追う6回に大山の中犠飛、濵の遊撃を強襲する適時打で逆転。その裏すぐに2点のリードを許したものの、7回に坂本の中越え本塁打で1点差に詰め寄り、9回は2死三塁から暴投で同点。さらに福田の四球、二盗後に大山の右越え適時二塁打で勝ち越し、その裏は西浦佳が0封した。日高中津は2回、仲の右前適時打で先制。6回には岡本悠の中越え適時二塁打と木村の左前2点適時打で3点を加点したが、投手陣が踏ん張りきれなかった。