平成23年9月の台風12号からちょうど2年。大雨による土砂崩れがあった清川地内の国道424号災害復旧工事に伴い、被害を受けた法手見トンネル近くに新設するトンネル(482㍍)の掘削が始まった。現在は周辺に仮設道が通っているが、もう1基トンネル(283㍍)を新設するなどして別ルートに本線を通す。供用開始時期は未定。
 平成23年の台風では同町でも大きな被害を受け、清川地区では法手見トンネル付近で土砂崩れが発生。町を縦断する国道424号線が崩壊した。
 災害復旧工事を行っている県の計画では、法手見トンネル北側に別ルートを新設し、トンネル2本と橋1本を設ける。災害復旧にかかる区間は642㍍となる。併せて、幅員が狭くカーブが多い線形になっている清川球場までの現道の改良(1257㍍区間)にも着手。法手見トンネルから清川球場付近までの区間で、災害復旧と現道改良合わせて1899㍍に取りかかっている。
 災害復旧工事はトンネル(482㍍)の掘削が開始されており、今後は本格的な発破による掘削に移る。このトンネルは26年度中に完成するが、災害復旧区間にもう1基のトンネルと橋などを設置するため、供用開始時期は未定となっている。住民らは「国道424号は町内の幹線道路。災害復旧工事や現道の改良工事は、生活の利便性向上につながる。一日も早く完成させてもらいたい」と話している。町内では、平成23年の台風12号からの復旧工事は全体的に終盤となっている。