携帯電話を使い初めて15年ほどになると思う。 それまでは会社からの連絡はポケベル (ポケットベル) だった。 機器を腰に付け、 外出中に何か用がある時はその機器で知らせる。 連絡を受けると、 公衆電話を見つけて電話するというシステムだ。 その後に携帯電話が急速に普及し、 ポケベルはいまでは見られなくなってしまった▼携帯電話も、 普及し始めた当時と比べるとかなり機能が進化した。 最初は電話機能だけだったが、 メール、 インターネットなどが装備され、 いまではパソコンと変わらないほど充実している。 音楽も聴けるし、 カメラもある。 自分のいる場所が分かるマップもあり、 上手に使えばナビにも利用できる。携帯1つで日常生活の便利さは格段にアップしているだろう▼しかし、使いこなすのが難しい人も多いようだ。ネットに掲載されていたアンケートでは「電話機能のみ」とした回答者は、10代で1・6%、20代で4・1%、 30代で10・6%、 40代で29・7%と右肩上がりになり、 50代で半数以上の51・4%、 60代では約7割の69・2%になったという。 高齢になるに連れて割合が増加し、 たぶん電話機能しか使わないという人の中には他の機能の使い方が分かりにくいという人も多いのではないだろうか▼先日、 思い立ってスマートフォンに買い換えた。 しかし、 ほとんどの操作方法が分からない。 携帯をいじっていたら間違って意図しないアドレス登録者に電話してしまうなど、 トラブル続き。 使いこなすスキルがなければ、 決して便利なツールではないだろう。 筆者にとってはポケベルを利用していた頃と比べ、 便利さはさほど変わっていないのかもしれない。   (雄)