16日投開票を迎える衆院選の舌戦もきょう限り。 本県3区では自民党前職の二階俊博候補 (73) が圧倒的な組織力と政権奪還への期待で序盤からのリードをさらに広げる勢い。 一方、 日本維新の会新人の山下大輔候補 (45) は時間と地盤がない戦いの上に、 維新人気の風も弱く苦戦。 共産党新人の原矢寸久候補 (61) も独自色を強調するが、 伸び悩んでいる。
 今回の衆院選は全国的にみると民主党が政権を維持するのか、 自民、 公明党が政権を奪還するのか、 日本維新の会など第三極がどこまで勢力を伸ばすかが焦点で、 各陣営が激しい戦いを繰り広げている。 ただ、 本県3区では各候補が経済、 観光、 高速道路、 消費税の問題などを訴えているが、 大きな争点にはなっておらず、 有権者の関心は低調。 さらに自民党の政権奪還を期待する声はあるものの、 民主党への政権交代が実現した平成21年の前回選挙のように変革への期待で浮動票が掘り起こされたほどの大きなうねりは感じらない。 そんな中で投票率は前回の75・9%を下回るとみられ、 70%前半か、 中には近年の無関心層増加傾向から70%を割り込むとの見方もある。 3区の有権者数は今月3日現在で29万7907人。 仮に投票率を70%とすると、 約20万8000票を3候補が奪い合う格好となる。 21年の前回は二階候補が11万7237票、 民主党の玉置公良氏が10万2342票、 幸福実現党の湊侑子氏が5634票だった。 今回の3陣営最終盤の戦況を探ってみた。