みなべ町などは4・6日の2日間、東京都港区と新宿区の2会場で市民講座「梅セミナー」を開講。「自然食品の梅で健康づくりを」とPRした。合計約120人が受講。県立医科大学の宇都宮洋才准教授が梅の機能性を紹介したほか、梅料理研究会(岩本直子会長)が梅料理の作り方を実演した。うめ課は「人口が多い首都圏で梅の良さが広まってほしい」と期待している。
 県観光連盟と共催。初日はNHK文化センター青山教室(港区)で「驚きの梅パワーと夏の梅ごはん」をテーマに開いた。台所を預かる女性ら約50人が出席。宇都宮准教授はこれまで科学的に研究してきた成果を紹介し、「梅には胃炎を引き起こす原因とされるピロリ菌の活動を抑制する効果がある。ほかにもインフルエンザや糖尿病予防に効果があることが解明された。夏場は熱中症や夏バテ対策にも効果的」などとアピールした。このあと梅料理研究会の岩本会長と竹田房代さんの2人が、梅干しを使った「梅ご飯」「枝豆とエビの梅あえ」「キュウリの梅干し漬け」の手軽にできる3品の調理を実演。「家庭でも梅干しをつくって料理にアレンジしてもらいたい。梅干しは体にいいので、どんどん食べて健康になって下さい」と呼びかけた。2日目は新宿コズミックセンターで「『聞いて 食べて 元気になる和歌山県のブランド梅・南高梅を知る』知って得する 梅のヒミツ」と題する講座を開催し、約70人が受講した。同町は首都圏での梅のPRに力を入れており、ことし6月にも東京の2会場で開催。11月にも開催する方針で、「積極的にアピールし、消費の拡大につなげたい」と話している。