由良町神谷、 橋・鉄骨、その他鋼構造物の設計、製作、建設などを請け負う㈱駒井ハルテック和歌山工場 (平見勝洋工場長) は6日、 岩手県釜石市沖の釜石湾口防波堤再建に使用される桟橋の受け桁、 上部工部分の出荷をスタートさせた。 今月末までに計3回、 合わせて1200㌧もの製品を台船に積み込んで現地へ輸送。 地元企業も東日本大震災の復旧、 復興へ貢献している。
 和歌山工場によると、 製作を請け負ったのは長さ30㍍、 重さ15㌧ほどの受け桁19本と、 8~11・5×15・5㍍、 重さ約30㌧の上部工部分36枚。 4月17日から製作に取りかかった。 受け桁の上に上部工部分が設置され、 上部工部分に覆工板が載せられて車両などが通行できる桟橋となる。 桟橋は釜石湾北に建設。 受け桁19本、 上部工部分36枚を使って150×31㍍の大きさとなる。 東日本大震災の津波で破壊された沖合にある湾口防波堤の復旧に使用される生コンなどを運ぶための船が着けられ、 工事を支える。 湾口防波堤は大震災時、 津波の襲来を6分程度遅らせたといわれており、 今後も重要な防災施設となる。
 初日は台船に受け桁19本が積み込まれ、 出荷された。 今月末までに上部工部分の出荷も終わらせる。 台船は5日間ほどで釜石湾に到着するという。