カナダ研修へ向けて英語の勉強等に励む3期生

 美浜町のNPO法人日ノ岬・アメリカ村が主催する語り部ジュニアが今年8月、4年ぶりにカナダ研修を実施する。8月16日から22日まで7日間の日程で、BC州のバンクーバー島で三尾ゆかりの人たちとの交流、先の大戦中、日系人が収容されていたタシュメ収容所跡博物館での学習など、カナダ移民の歴史を肌で感じられる内容。参加する3期生4人は英語の勉強に励み、現地研修を心待ちにしている。

 語り部ジュニアは、地方創生事業「日の岬・アメリカ村の再生とふるさと教育」の一環で、英語と、三尾地区の移民史をはじめ、県内の偉人、歴史などを学び、外国人観光客のガイドができる、地域の歴史を語り継ぐ人材の育成を目的に、2018年からスタート。2年間かけて勉強しており、現在は3期生。カナダでの研修は2019年に初めて実施したが、その後はコロナ禍でリモート授業に切り替えていた。今回は4年ぶり2回目となる。

 初日はカナダ到着後、フェリーでバンクーバー島に移動。2日目に同島のキャンベルリバー市で三尾にゆかりのある日系人との交流会に参加する。3日目はバンクーバーのスタンレー公園でトーテムポールの見学、三尾に何度も訪れている日本カナダ商工会議所会頭のサミー高橋さん主催の夕食会。19日はスティーブストンで缶詰工場の見学、工野ガーデン見学、三尾ゆかりの人たちとのバーベキューなど。20日はタシュメ収容所跡博物館を訪問する。21日はカナダを出発、22日夜に美浜町役場に到着する。

 前回訪れた場所もあるが、新しく訪問する所もあり、現地での5日間はみっちり勉強する盛りだくさんの内容となっている。今回参加するのは中学2年生2人と高校生2人の4人。簡単な会話ができるよう英語を勉強しており、研修へ向けて準備を進めている。

 団長を務める柳本文弥さんは「実際に現地に行って交流して学んだことを、三尾で生かせるようにしたい。交流した人たちに三尾へ来てもらうなど、地域の活性化や観光振興にもつなげたい」と期待している。

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