「おしっことれました」。子どもの検尿で保育所への連絡帳に記した。妻が「採尿」(検査のため一定量の尿を排出させて採取すること)という言葉を使ったが、漢字が分からない。次の日は「はきそうじ」。「(ほうきで)掃(は)く」も掃除の「除」も出てこない。普段からパソコン、スマホの変換機能に頼りっぱなしの生活を反省しつつ、漢字が書けないのを情けなく思っていたそんな朝、テレビの情報番組で8年ぶりに改訂される三省堂国語辞典第八版が紹介されていた。

 番組では追加される3500の新語の中から問題が出された。まずは「インターネットの通信販売で(マウスをクリックして)買う」で、正解は「ポチる」。次は「①コンピューターゲームで最後に出てくる強敵」「②(最後に出てくる)一番の大物や難関」で、これは「ラスボス」が正解だった。ほかは「ゾーンに入る」「撮れ高」「爆誕」「はふはふ」。男性MCの「生活様式が変わると、言葉がどんどん変わるということですね。勉強します」というまとめに同感した。

 プレスリリースを見ると、「初版以来継続している用例採集に基づく生活に即した見出し語と解説」「時代に伴走する大幅改訂、3500の新項目追加で総収録項目数は8万4000」「言葉の由来や普及時期を示す『年代注』、耳寄りな『豆知識』など使える情報」を多く盛り込んだとPR。そして、「日本語の疑問に『要はね、』『実はね、』と答えてくれる頼もしい相談相手として、『三国(サンコク)』は新たに生まれ変わります」とある。新聞記者としてニュースを「要はね、」「実はね、」と分かりやすく伝えられるようにも努力したい。 (笑)