県の第7回アジア・オセアニア高校生フォーラムが26日から28日までオンラインで開催される。フォーラムは2014年、日高高校の100周年記念行事として最初に行われ、翌年から県が引き継ぐ形で現在の名称になり、今年でもう7回目となる。例年、アジア各国の高校生が一堂に集まり、英語を使って積極的に意見交換する姿が印象的だ。

 新型コロナの影響を受けるようになった昨年からは、オンラインでの開催となっている。今回も海外の16カ国・地域から28人、県内高校生47人、県外高校生10人が参加し、5つのテーマで意見交換。日高の生徒たちも「津波・防災対策」「教育」「食糧問題」について意見を発表するほか、開会式の司会なども担当する。

 筆者は日高高校100周年のフォーラムのころから取材しているが、やはり実際に対面して交流するのと、オンライン交流では大きな違いを感じる。フォーラム以外でもオンライン国際交流の様子を見てきたが、インターネット回線を使った映像と音声のやり取りでは、昔に比べてスムーズになったとは言え、タイムラグや音声の途切れなどが発生するため、相手の反応を感じ取りにくい。また休憩中の廊下で交わすあいさつや雑談など、対面ではできる小さな交流なども難しいだろう。

 交流の内容は対面に劣るが、オンラインでは簡単に交流できるのが最大のメリットだ。コロナにより世界的にテレビ会議システムの環境も整っている。今回のフォーラムを出会いのきっかけに、今後もオンラインで交流できる関係性を築くことが大切だ。そしていつか対面した際に、より深い交流ができることを願いたい。(城)