写真=防犯メールの登録や特殊詐欺被害防止専用電話の活用を呼びかける御坊署員

 日高地方で15日、還付金詐欺の電話があり、御坊署が「きしゅう君の防犯メール」で注意を呼びかけている。防犯メールは事件・事故の未然防止や自主的な対策に役立ててもらおうと、県警が導入している電子メール配信サービス。同署は登録とともに、特殊詐欺に対して被害防止専用の無料電話「ちょっと確認電話」(0120―508―878=これはわなや)の活用を求めている。

 同署によると、電話は市町の職員をかたって「介護保険の払い戻しがあります。通知が届いていませんか」という内容。公的機関の職員を名乗り、還付金が受け取れるとだましてATMに誘導、お金を振り込ませる手口とみられており、その日のうちに防犯メールを配信した。

 防犯メールは登録者に防犯情報、子どもの安全情報、交通関係情報、警察からのお知らせをタイムリーかつピンポイントに提供。今回のように詐欺電話の内容や注意も配信されている。

 受信希望時間帯、受診希望情報、必要な地域の情報(警察署管内)が選択できる便利なシステム。主な配信内容は防犯対策をする上で必要と認められる情報やひったくり、車上狙い、空き巣といった身近で発生する犯罪対策の「防犯情報」。子どもに対する声かけやつきまといの不審者情報の「子どもの安全情報」。交通死亡事故等の発生、交通規制情報等の「交通関係情報」。警察が主催するイベント情報等の「警察からのお知らせ」。凶悪犯罪や死亡ひき逃げ事故の緊急手配が必要な情報の「重要事件手配」となっている。

 登録は、携帯電話から「touroku-m@kisyuukun-ml.police.pref.wakayama.lg.jp」、またはパソコンから「touroku@kisyuukun-ml.police.pref.wakayama.lg.jp」へ空メールを送信し、自動で送られてくる説明画面を閲覧した後、登録項目に入力または選択して返信すれば完了。登録解除や登録内容変更も随時できる。

 24時間対応の「ちょっと確認電話」は今年3月から運用開始。下6桁の「508・878」は「これは わなや」の語呂合わせにしている。昼間は警察職員や警察OBの「特殊詐欺被害防止アドバイザー」ら、夜間や休日は当直員が対応する。