写真=魅力ある駅舎が検討されている岩代駅

 みなべ町のJR岩代駅を拠点に地域の魅力発信や住民のコミュニティの場にしていこうと、岩代区民有志が「魅力ある岩代駅を考える会」(出口晴夫代表)を結成。将来的な駅舎のリノベーションへ向け、区民らにアンケート調査を行っている。

 JRが古い駅舎のコンパクト化を進めていることを受け、「数年後には岩代駅も小さな駅になってしまうかもしれない」と危機感を募らせた住民有志が立ち上がった。有効活用して魅力ある駅にしていこうと今年2月に考える会を結成。岩代駅は約30年前から無人駅だが、通学の生徒が利用しているほか、熊野古道を歩く人たちの休憩所としても重宝されている。将来的には、隣接する山内地内の千里王子の世界遺産登録を町が目指していることもあって岩代駅の重要性も高まると考えられ、JRから無償提供を受けて魅力ある駅舎にリノベーションすることをイメージしている。

 どのような駅舎にしていくか、これまで3回開いた会議で検討し、まずは区民にアンケートを取ることにした。岩代と印南町橋ケ谷地区の約300軒を対象に、町の広報紙と一緒に配布した。無記名で、岩代駅にあったらいいと思う施設や設備としてカフェコーナーや図書コーナー、レンタサイクル、地元産品の販売コーナーなど20項目を提示し、5個を選択してもらう。

 締め切りは今月10日で、各班長に提出するよう協力を求めている。出口代表は「印南や朝来駅など有効活用されている事例はたくさんあります。皆さんの意見を聞かせてもらって、岩代駅を楽しい駅にしたい。ぜひ回答お願いします」とPRしている。