写真=絵本を手に三浦市長㊧と永江会長

 子どもたちにお金の大切さや、日本資本主義の父といわれる東京商工会議所初代会頭の渋沢栄一を知ってもらおうと、渋沢栄一のお金にまつわる話をまとめた絵本が30日、御坊商工会議所青年部から御坊市に寄贈された。

 絵本は「おかねってなぁに?」というタイトル。表紙に「約500の会社を作り、約600の学校・病院・社会のためになるものを作った『渋沢栄一』からまなぼう」と書かれている。お金の歴史や役割から「どうしたらもらえるの?」「ありがとうがお金にかわる」まで、渋沢栄一の視点を通してお金の大切さを学べる内容。日本商工会議所青年部広報委員会が、渋沢栄一の周知を図るため、協賛を募って製作した。

 今年のNHK大河ドラマ「晴天を衝け」の主人公として注目を浴び、2024年には新紙幣の図柄になる渋沢栄一。絵本の監修は渋沢栄一のやしゃご澁澤健さんが行い、金銭教育を子どもにも理解できるよう仕上げた。商工会議所の全国45道府県連会長から各知事、全国415青年部から各首長、図書館や幼・保・小学校へ合わせて約1万6500冊を贈っている。

 御坊市では永江誠会長(46)らが市役所市長応接室を訪ね、受け取った三浦源吾市長は読みながら、「金銭教育に活用できるいい教材。大切に使わせてもらいます」と感謝。永江会長は「この1年間はコロナで何もできないなか、この話をいただき、何か貢献できないかと、たくさん協賛しました。商工会議所の生みの親でもある偉人、そしてお金の大切さを知ってもらえれば」と話していた。

 御坊商工会議青年部は40冊を寄贈。市内の幼・保・小学校や図書館等に届ける。