御坊市湯川町富安、鳳生寺(岩本龍飛住職)の本堂裏の池で、スイレンが咲き誇っている。

 同寺の北側に古くからあり、以前はため池として使われていた。奥行き30㍍、幅100㍍近くの大きな池で、昔はヒシに覆われていたが、40年ほど前からスイレンを栽培。毎年、夏には多くの花を咲かせる。今年は8月初めから咲き始め、現在は淡い黄色とピンクの2種類の花が100輪ほど咲いている。

 スイレンはハスと違って花も葉も茎を高く伸ばすことなく、水面のすぐ上に浮かぶ形。葉もつるつるしており、光を照り返して白く光る葉と黄色い花で池が明るく見える。

 岩本住職は「600年の当寺の歴史とともにある池です。自然そのものの環境で近くに畑などもなくよい水が保たれているためか、よく咲いてくれます」と話している。

 花を見たい人は、事前に同寺℡0738―22―6155まで。

写真=鳳生寺の裏の池に咲くスイレン