仁坂知事は25日、定例会見を行い、日高川町田尻地内で「企業の森」に参画している本州化学工業株式会社(本社・東京)との協定期間を10年間延長すると発表した。

 企業の森は自然林の育成を目指して企業が植樹し、その後も捕植や下草刈りなどの活動を続ける森林保全の取り組み。企業にとってもイメージアップにつながる。本州化学工業は2010年9月から県と森林保全・管理に係る協定を締結し、「本州化学の森・日高川」と銘打って参画。通常、企業の森の協定期間は樹木の成長を考慮して10年に設定しており、今回、10年が経過したことから、あらためて協定を結ぶ。協定調印式は9月2日午後3時半から、県庁知事室で行われる。仁坂知事は会見で「企業の森はずっとヒット商品で推進しています。最初のころに契約した本州化学工業が協定を延長してくれることになりありがたい」と歓迎した。

 これまで県内で企業の森に参画した企業は96社。うち日高地方では10年が経過しても協定を延長している企業はユニチカ労働組合や紀陽銀行など6社あり、本州化学工業が7社目。ほか10年未満の企業は7社ある。

写真=本州化学工業が田尻地内の企業の森で下草刈り