お金の使い方には、「浪費」「消費」「投資」の3種類あるという人がいる。広辞苑によると、大体の意味は、浪費(無駄に使ってしまうこと)、消費(使い尽くすこと)、投資(比喩的に、将来を見込んで金銭を投入すること)となっている。自分なりの考えでは、浪費は値段の割に役に立たないものを買ってしまう、消費は普通に必要なものを買う、投資は今後何らかの形で価値が生まれる・高まることに支出する、といったところ。例えば同じ「漫画を購入」という行動をとってみても、暇つぶし、ストレス解消、漫画制作の仕事に就きたいなどと目的が違えば、その人ごとに浪費なのか、消費なのか、それとも投資なのか変わってくると思うが、とにかく3種類の使い方があると聞かされると、この仕分けを少しは頭に入れて財布を取り出した方が自分のために有意義にお金を使えると認識できるはずだ。

 浪費、消費、投資はお金だけの話ではない。時間にも当てはまるだろう。大金持ちでも、そうでない人でも、この時間というのはみんな平等。大金持ちの1秒はその他の人にとっても同じ1秒であり、貧富の差で長い、短いの差はない。1日でも、1年でもそうだ。ただ、その使い方しだいで、後の人生が大きく変わってくるのは、言うまでもない。

 小学生、中学生、高校生。休校が延長され、自宅で過ごす時間が一日の大部分を占めていると思われる。新型コロナウイルスの感染拡大は災難ではあるが、「何かをする時間ができた」と前向きにとらえることも可能。子どもたちにはお金同様に時間も浪費、消費、投資の概念を持ち、ピンチをチャンスに変えてもらいたい。(賀)