みなべ町などは25日、来年の梅の開花予想について「咲き始めは2月中旬、満開期は同月下旬以降」と発表した。梅畑26カ所で花芽調査を行い、つぼみの重さから過去のデータを基に割り出した。昨年同期の「咲き始め2月上旬、満開期同月中旬以降」と比べるとやや遅いが、実際の開花は今後の気象条件に大きく左右される。

 咲き始めは全体の20%が開花した日で、満開期は全体の80%が開花した日。町職員、紀州農協みなべ営農販売センター、日高振興局農業水産振興課の職員が調査に当たった。

 平野部の南部地区から山間部の清川地区までの町内の園を対象とし、基準木の小枝から30個のつぼみを採取して1個当たりの重さを測定。平均は12・7㍉㌘で、前年同期の14・4㍉㌘に対して87%の伸長率だった。

 地区別では南部が10㍉㌘(前年同期比62%)、上南部が8・2㍉㌘(同58%)、高城が23・9㍉㌘(同178%)、清川が19・3㍉㌘(同140%)となった。山間部の方が生育が早く進んでおり、町うめ課では「ことしは昨年に比べて暖冬で、梅の花は一定期間の寒さがないと生育が進みにくいためとみられる。」と話している。今後も定期的に調査を実施する。

 梅の開花時期は、梅林の観梅客数に影響する。生産面では、開花が早すぎると遅霜の被害を受けやすくなるといわれている。