11月15日から徳島県徳島市のあわぎんホールで開かれる近畿高校総合文化祭徳島大会書道部門の県代表選考会が和歌山市の星林高校で開かれ、紀央館から中島彩奈さん(3年)と伊藤光玲さん(2年)の2人が選ばれた。

 選考会には16校80点の参加があり、高校書道部の顧問ら7人が審査し、5人を選んだ。

 中島さんは清代の書人、傅山(ふざん)の作品を53×225㌢の用紙に書いた。初めての草書体で、払いやかすれなどに注意しながら4月から6月まで100枚以上書いて練習してきた。「高校最後に出場できてうれしいです」と笑顔。近畿文化祭では作品展示や交流会があり、「いろんな書体を学ぶとともに、これまで自分が書いた字を、ほかの人がどう書くのかも見てきたいです」と話している。

 伊藤さんは明末清初の書家、王鐸(おうたく)の作品を53×225㌢の用紙に行草体で書いた。筆につける墨の量などに気を配りながら約2カ月間練習を続け、書き上げた。「選ばれると思っていなかったのでとってもうれしいです。まだまだかすれなどきちんとできていない部分もありますので、文化祭では他の作品をしっかり見て勉強し、次はもっといい作品を書きたいです」と話している。

 2人のほかは、星林の3人が選ばれた。

右が中島さん、左が伊藤さんの作品