ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の一つTwitter(ツイッター)。文章や画像などを簡単に投稿でき、目の前で起こったことをすぐにネットに公開できる。SNSの中でも最も速報性が高いサービスだろう。筆者も事故や火事情報をチェックしたり、スポーツの結果などは公式サイトより早く観戦者が公開してくれるので、参考情報として利用することがある。
 18日朝、大阪府北部を震源とする地震が発生。スマホなどの地震速報が鳴り響き、身構えた人も多かっただろう。御坊市では揺れは大きくなく、大した地震でないのだと思ったが、ツイッターで検索すると大阪での被害の大きさに驚かされた。
 自身の家や店舗で、食器や商品などが散乱している様子を撮影して投稿している画像が多く、大阪での揺れの大きさを感じた。時間がたつにつれ投稿画像はどんどん増えていった。駅の案内板が落下したり、また京セラドームに亀裂が入ったという写真など。知っている人も多いと思うが、京セラドームの亀裂はその後、拡散されて多くの人が知ることになったが、結果的にデマだった。あるいはドームに組まれた足場を見た人が勘違いしたのかもしれない。このほか「京阪電車が脱線している」「シマウマが脱走した」「外国人が盗みを働く」などデマや誤った情報が錯綜した。
 いずれも1人が発するだけなら大した問題でないが、さまざまな人が拡散した結果、大事となった。災害時は、情報が何より重要となり、その入手のために必要なツールとなるSNS。万が一の際、その有効性を発揮できるためにも、情報の信憑性をしっかり見定め、不用意に未確認情報を拡散しないよう心がけよう。   (城)