御坊市の小竹八幡神社(小竹伸和宮司)で30日、災厄を清める「大祓」神事が行われ、氏子ら多くの住民が日高地方では珍しい「茅の輪(ちのわ)くぐり」で残り半年間の無事を祈願した。
 小竹宮司が「大祓詞(おおはらへのことば)」を唱えた後、参詣者は半年間の災厄を人形(ひとがた)に移してはらい清めた。続いてススキやチガヤをつなぎ合わせて作った直径2・5㍍の茅の輪くぐり。小竹宮司に続いて輪を8の字に3回くぐった。初めて参加した御坊市の洲崎久和さん(61)は「これから半年間、健康で過ごせればうれしいですね」と話していた。
 大祓神事は6月30日と12月31日の年2回で、とくに6月は「夏越の祓」といわれ、同神社では昨年から氏子有志らの協力で茅の輪くぐりを行っている。