日高町の松本秀司町長は17日に再開した議会一般質問の中で、公約に掲げている防災コミュニティー公園について「内原地区に面積2㌶(2万平方㍍)の規模で整備したい」との考えを明らかにした。現在、業者に委託して策定している基本構想の報告書が近くまとまることも付け加え、早期事業着手に意欲を示した。
 玉井博和議員の「防災コミュニティー公園はどこにどのくらいの規模で計画して、現在の進捗状況はどうか」との質問に対する答弁。松本町長は「正式な構想の報告書はまだ届いておらず、この場での詳細な回答を控えたい。面積については防災とレクリエーション機能を併せ持つ公園として2㌶(町若もの広場は1・73㌶)程度になると考えている」と答えるにとどまった。しかし、玉井議員が「町長は就任以来間もなく2年が経過しようとしているが、その程度しか進んでいないのか。せめて旧村単位でもいいから場所の公表を。素晴らしい公約なので早期に具現化するよう期待している」と推進を後押しする形で再質問。松本町長が「場所は住民公園を中心に町内全域を対象に検討してきたが、役場がある内原地区が適している」と述べ、「防災コミュニティー公園は選挙の時に住民からの要望が強く、公約に掲げた。多額の費用がかかることで町単独での実施は難しく、補助事業を検討して精いっぱい実現に取り組む」と力を込めた。内原地区は、高家、原谷、荊木、萩原、池田、小中からなり、これ以上建設用地を限定する答弁はなかったが、うち条例に基づく住民公園があるのは、高家、荊木、萩原となっている。
 同公園は、「子どもからお年寄りまで楽しく過ごせる公園」をテーマに遊具や芝生公園を整備し、普段は世代を超えて楽しく過ごせる複合的な公園とする。また、用地を高台にして津波避難場所にするなど、災害時の活動拠点の機能も持たせる。