みなべ町岩代小学校(吉水章夫校長)の6年生15人は19日に新潟県南魚沼市の第二上田小学校を訪れ、日本一の梅と米のまちの子どもたちが交流した。自慢の食材で梅干しのおにぎりをつくって食べたほか、それぞれの地域や産業についてもスライドを使って紹介した。吉水校長は「他の地域を知ることで、自分たちの地域の良さも分かる。いい機会になった」と話している。
 平成26年に町で制定された「梅干しでおにぎり条例」をきっかけに、昨年4月から両校の交流が始まった。岩代小学校では収穫した梅で梅干しを漬ける地域学習を実施。第二上田小学校でもブランド米のコシヒカリで学習しており、5年生が田植えや稲刈り、米の販売体験を行っている。両校は昨年、作業の様子を写した写真を送り合ったほか、今月初めには第二上田小学校から児童たちが栽培した米が岩代小学校に届き、全校児童で梅干しのおにぎりにして味わった。
 今回の交流学習では手づくりの梅干しと米を交換し合う贈呈式を行ったほか、岩代小6年生が町特産の梅や備長炭などについて紹介。第二上田小の5年生からは米づくりの取り組みなどの説明を受けた。給食の時間には日本一の梅干しと日本一のコシヒカリを使って梅干しおにぎりをつくり、みんなで味わった。このほかスキー体験もあり、子どもたちは大喜びだった。
 吉水校長は「子どもたちには郷土を誇りに思う気持ちを持ってもらえたと思う。今後も交流を続けていきたい」と話していた。