消費税増税からもうすぐ2カ月。果たしてその影響はどうなのか。まずはごくごく小さい〝財政規模〟の自分の財布で考えてみた。
 まだ小遣いが足りないと感じたことはない。1カ月の支出をみてみると、缶コーヒーとタバコが大半で、それぞれ1本、1箱当たり10円の値上げ。いずれも一日1本、1箱買う計算で計600円の負担増だが大きな金額ではない。最近、タバコを吸える場所が減少しているのに比例して吸う本数も減ってきているため、増税分と吸わなくなった分が相殺されて値上げの実感がないということもあるようで、とにかく自分の懐には大した影響はない。その他、数百円単位で楽しんでいる競馬にも影響なし(申告するほど的中はない)。最近、子どもが産まれたばかりで外食や外出の機会が少ないのも3月までと変わらないと思える要因だろうか。
 妻にも増税の影響を聞いてみたが、「ほんの少しだけ買い物の金額が高くなったような気がする」との回答。家計が火の車で大騒ぎなんてことはまったくないようだ。
 インターネットで調べてみると、年収500万円の家庭で3%増税の影響は7万4000円ほどらしい。1カ月当たりにすると約6000円。家計を預かる人の感覚では痛いだろうが、国がきちんと少子化対策など福祉向上に増税分を使ってくれるというのが間違いないのであればそれくらいの負担は仕方がないところだろう。
 今後缶コーヒー1本10円の負担増でもじわじわと影響を及ぼし、景気を冷え込ませるようにならないかが心配。すでに厳しい業界もあると思うが、よくいわれるように景気は「気」(ムード)が重要で、「3%は未来への投資」と前向きに乗り越えていこう。  (賀)