ことしも花粉症の季節がやってきた。日高地方でもマスクを付けている人が多いが、筆者も数年前に花粉症になってからは、毎年、春が来るたびに憂鬱(ゆううつ)な気分になる。特に天気予報によると10日以降和歌山の飛散状況は「非常に多い」とのこと。いまがスギ花粉のピークらしくしばらくの間は苦しめられそう。ことしも昨年は効果があったように感じたビフィズス菌に注目し、ヨーグルトやサプリメントで対策しているが、いまのところ実感するにはいたっていない。
 環境省の発表によると、ことしの春の飛散量は昨年より多くなる。スギ・ヒノキ花粉の飛散量は前年夏の気象条件に影響を受けるが、昨年夏は日照時間が長く暑かったのが飛散量増加につながっているとか。関東や東海では前シーズンの2~7倍にまで増えるという。また、少量飛散年の翌年はスギ雄花の着花量が増加するという傾向にあるというが、確かに昨年は「花粉症が治った」と思うほど症状が出なかった人も多かっただろう。例年(過去10年間の平均)と比較しても一部地域を除き、例年以上と予想されている。
 花粉症の人は例年以上の対策が必要になることはいうまでもなく身にしみてわかっていると思うが、飛散量が多くなると花粉症でない人も注意。人間の花粉の受容量には限度があり、限度を超える花粉を吸い込むことで発症する可能性があるといわれており、花粉を吸い込めば吸い込むほど花粉症になる可能性が上がっていくことになる。さらに最近は、中国から黄砂や微小粒子状物質「PM2・5」への懸念もあり、いずれにしてもマスクは着用するにこしたことはないだろう。(城)