4日前の3日夜、日高地方を激しい雷雨が襲った。何度も空が光り、ゴロゴロ、バリバリと顔をしかめてしまうほどの大きい音も。数日前にも夜中に目が覚めるほど大きな音が鳴っており、ここ最近、雷が多く発生しているようだ。夏場は雷を生む積乱雲が発生しやすいが、今夏は太平洋高気圧の中心が例年より東寄りで、西日本に南から暖かく湿った空気が入り込みやすくなっているなどで積乱雲の発生が目立ったという。
 雷といっても普段はさほど気にしないが、ことしは先月に大阪で野外コンサートを見に来た女性客2人が雷の直撃に遭って死亡するなど深刻な被害が発生しており、注意せずにはいられない。対策については、気象庁によるとグラウンドやゴルフ場など開けた場所や山頂などの高い場所では人に落ちる可能性も高く、鉄筋コンクリート建築や自動車、列車の内部は比較的安全という。近くに安全な建物などがなければ電柱や木など高い物から離れ、姿勢を低くし、傘などの持ち物は頭より高い位置に持たず、雷が止むのを待って避難すればいいという。「雷さまがへそを取りにくる」という迷信があるが、結果的にへそを守るように体を丸めてかがむことが落雷から身を守る姿勢となり、この迷信は先人の知恵なのかもしれない。
 人災対策が最も重要だが、落雷は家電の故障にもつながる。筆者も数年前に近くに雷が落ちた際、パソコンの電源が入らなくなった経験がある。パソコンやテレビ、エアコンなど電源を切るだけでなく、コンセントを抜くことが必要だ。いずれにしても今後も多発するかもしれない落雷。細心の注意で対処したい。 (城)