和歌山高専は13、14日、ウェブ会議システム「Zoom」を使ったオンライン公開講座「和歌山高専Zoom公開講座Marine College2020透明骨格標本」を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため県内では先進的な取り組みで、小中学生16人が参加した。

 講師は生物応用化学科の楠部真崇准教授が務め、テーマはシラス(カタクチイワシ)の透明骨格標本作り。酵素(トリプシン)を溶かした溶液にシラスを入れて保温し、身を溶かすことによって骨格のみを取り出す実験。

 参加者たちは自宅でパソコンなどのモニターに映る楠部准教授の説明を聞きながら取り組み、魚の身が溶けていく様子に驚いたようだった。

 オンライン講座については「わかりやすい説明で実験を楽しめた」「自宅でも実験ができるから楽しい」などと好評。同校は「今後も小中学生を対象としたオンライン公開講座・出前授業の開催を検討したい」と話している。

写真=自宅のパソコンの前で実験する参加者