レゲエ調の校歌を歌う新入生

 昨年11月末に生徒募集が再開された日高川町の和歌山南陵高校(甲斐三樹彦校長)で6日、3年ぶりの入学式が行われ、新入生13人が晴れやかな表情でレゲエ調の校歌をうたった。

 同校を運営する学校法人南陵学園(静岡県)が資金難で、教職員の給与未払いが発生するなどの問題が表面化し、静岡県は2022年から生徒の募集を停止としていた。

 このため、23年度と24年度の入学生はいなかったが、今年度は地元のほか、大阪や九州、ナイジェリアから入学した。

 式で甲斐校長は「先生と生徒という関係ではなく、1つの家族のように接し、ワンチームで南陵を再建させよう。諦めずに立ち上がって前進するのが学校のポリシー。みんなで勝ち上がっていこう」と式辞。新入生を代表し、西香名子さん(御坊中出身)が「迷ったり辛いことがあったときは仲間と腕を組んで立ち上がり、笑いに変えながら一歩ずつ前に進み、夢をつかむため何度も挑戦します」と決意を述べた。

 式終了後は教室で、今年度に特別講師として同校で日本史などを指導する予定の政治評論家竹田恒泰さんからのビデオメッセージが上映された。