県は3日、県内私立中学校・高校の来年度入試募集要項を発表した。日高川町和佐の和歌山南陵高校は、静岡県が同校を運営する学校法人南陵学園(甲斐三樹彦理事長)に対して生徒募集停止命令を出している状況だが、南陵学園は解除に必要な書類はすべて先月末までに提出。同校は「できるだけ早く解除させ、生徒を募集していきたい」と話している。
同校は学校法人の資金難で職員の給与が滞ったことなどが表面化し、2022年、法人がある静岡県から生徒募集の停止命令が出された。命令は現在も解除されておらず、在校生は3年生18人だけとなっている。
今年4月、法人の新しい理事長にコンサルタント会社代表の甲斐氏(52)=宮崎県=が就任。再建への取り組みの一環として全国的にも珍しいレゲエ調の新校歌をつくったほか、バスケット部も部員6人で全国出場するなど同校のニュースがネット上で拡散され、他校から転校を希望する内容の問い合わせも多く寄せられているという。
解除に関して審査する静岡県教育委員会は「今は書類を確認している段階。解除できるかどうか、解除できるとなればいつ頃になるのかなど、詳しいことは今のところ未定」と話しているが、甲斐理事長は「中学生が進路を決める前に解除できるようにしていきたい。少なくとも今月末までには解除できればと考えている」とし、「4月からの新入生は60人以上を目標に頑張りたい」と話している。
県が発表した入試募集要綱は現状として「募集停止」となっているが、早期の命令解除で募集が再開されることを期待されている。