来年4月に開幕する大阪・関西万博の「地域魅力創出プロジェクト」で、日高振興局と県内の大学などで組織する高等教育共創コンソーシアム和歌山の学生7人が、食に関する出展に向けた取り組みを開始した。テーマは「和食の源流は日高にあり」で、13日と14日の2日間、日高地方の特産品の加工所や販売所を視察。万博では日高地方の食文化を世界に発信する。
初日は日高川町の道の駅SanPin中津で出品されている野菜や川魚の加工品などを見て回ったほか、美山ふるさと産品加工所では日高川町生活研究グループ美山支部のメンバー5人がイタドリ(ゴンパチ)料理、金山寺みそなどの郷土料理を調理する様子を見学。印南町のかえる港では町文化協会会長の坂下緋美さんからかつお節や真妻わさびの話も聞いた。
2日目には学生が2グループに分かれ、由良町の数見農園で由良早生みかん、興国寺ではしょうゆの歴史、みなべ町では梅料理や備長炭の歴史などを調べる。
埼玉県出身で和歌山大学4年の泉駿祐さんは「最初に訪れた道の駅SanPin中津では梅干しや金山寺みそなどの陳列スペースが広く、和歌山らしさがあり、生まれ育った埼玉との違いを感じました」などと話していた。
今後は日高地方の食についてまとめ、万博ではパネル展やプレゼンで日高地方の食の魅力を紹介する。大阪・関西万博の期間は4月13日から10月13日までだが、展示時期などは今のところ決まっていない。