9日午後、東京永田町の自民党本部で報道陣のインタビューに答える二階氏

 衆議院が9日解散され、15日公示、27日投開票の第50回衆院選に向けて事実上の選挙戦に突入した一方、自民党元幹事長の二階俊博衆議院議員(85)=当選13回・御坊市=が国会議員を引退した。40年余りにわたる議員活動では歴代最長の幹事長として当時の政権を支えるとともに、「政治の原点は故郷にあり」を信条に和歌山発展に尽力。党派閥の政治資金問題の責任を取る形で一線から退いた。

二階氏は県議2期を経て1983年12月の衆院選で初当選。運輸大臣、経済産業大臣、自民党総務会長などを歴任し、安倍内閣で2016年8月に党幹事長に就任。19年9月8日には幹事長通算在職日数が1498日となり、故田中角栄元首相を抜いて歴代最長となった。同月14日には菅新総裁が誕生し、二階氏は幹事長を続投。21年10月、岸田文雄総裁就任に伴う役員人事で幹事長を退任したが、その後も党国土強靭化推進本部長を務めるなど、重鎮として与野党に大きな影響力を発揮してきた。和歌山県では高速道路の紀伊半島1周や南海トラフ巨大地震対策、港の振興などに力を尽くした。今年3月には党政治資金問題で自身が派閥の会長を務めていたこともあり、政治責任を取る形で、次期衆院選への不出馬を表明、解散で失職となった。

 二階氏は引退に際し党本部で報道陣のインタビューに答え、自身の政治家人生について「まっしぐらに歩み、非常に思い出深い、印象的な毎日を送らせていただいた」と振り返り、今後については「やっておいた方がいいと思うことがあったら、これからも自分の範囲で努力したい」と語った。石破首相の衆院解散の判断には「できるだけ早い時期に解散して国民の評価を受けようという積極姿勢。当然のことで大事なことだ」と理解を示した。